たこ焼き
大好きな動画クリエイターがたこ焼きの動画を上げていて。終わりだ。
今この瞬間私という人間の意志と胃袋はたこ焼きという4文字の丸い球体に支配されてしまいましたとさ。
とっとと仕事を終わらせてたこ焼き屋へ行く。
ラストオーダー、ワンチャン終わってたらどうしよう。そのくらい残業するのが普通の会社にいます。早よ辞めたい。
普段お世話になっているテイクアウト用窓口はスルーして、このクソ暑い中冷房の空気を死守しているドアを開ける。力んで開けたが意外と軽くてすっぽ抜けるところだった。
ひとりです。と指を立て、適当な席に座った。
たこ焼きを2種類くらい頼んで待つ。
ちょっと頼みすぎちゃったかな。
ひとりで食べ切れるかな。
ぼっち飯は常に自分の欲と胃袋の顔色を伺いながら行う。やったことない人は気をつけてほしい。こういう贅沢な不安もある。
あ、ここお冷やセルフだ、と気づき誰に対してでもない恥ずかしさを抱えながら水を汲んだ。
冷房ついてはいたけどやんわりで、飲みにくる人の熱がそれを上書きしていた。暑いと涼しいの間を行き来したせいで、自律神経が揺さぶられているのがわかる。
そうこうしているとたこ焼きが来
店員さんがお皿を置いた衝撃でトッピングのレモンがテーブルに落ちた。割と危ないバランスで乗ってたし落ちるのも致し方なし。
店員さんがニューレモンとおしぼりを持ってきてくれました。ありがとう。
レモンの味がして美味しい。季節メニューは企業努力の結晶なだけあって美味しい。通常のもの勿論好き。と言いつつ食べすすめました。
最中、気付き。
この数、もしかしてボーダー(境界)を超えてしまう。
嫌〜!食べ物残すのも嫌だし気持ち悪くなっちゃうのも嫌〜!
ぼっち飯はそういうこととの戦いなのだ。
パツパツになってきた胃袋に気付かないフリをしてTwitterとかを見る。あくまでも「全然余裕ですよ」の顔をしながら無理やり詰め込んだ。
完食できた。
正直めちゃくちゃ焦っていたのでひと安心した。
今日もからせるの勝ちだった。
安堵の汗と普通に体温調節のための汗を拭い、会計をして外へ出た。
アホあちぃ〜〜〜。
夜だってのにアホじゃん。
もうなんも入らない気がするけど、一旦アイスでも買うか〜とセブンのメロンっぽいアイスを買って、食べながら帰った。
明日も仕事か〜なんて考えは秒速で溶けつつあるアイスに押し込まれ、腹の中にいた。